夜シネマ「勝手にふるえてろ」

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こんばんは、「東京で生きる女」 mt!です。

突然なのですが私は読書が幼い頃から大好きでして、小学生の頃なんかは厚みのある本の方が長く読んでられるという理由で、図書館にある江戸川乱歩シリーズを網羅しておりました。
そんな私が高校生も頃の出会って以来、好きな作家さんは?と聞かれて答えていたのが、綿谷りささんです。

そして、今回ご紹介する作品はそんな綿谷りささんの作品である「勝手にふるえてろ」です。
監督は、大九智子監督。主演は松岡茉優さんです。

 

綿谷さんの作品に出会ったのは、三条京阪の地上2階にあるブックオフでした。 100円ワゴンコーナーを物色している最中、なんとなく水色の表紙が気になって「インストール」という作品を購入したのが始まりです。
ページをめくるたびに風が吹いて、胸がヒリヒリして、夢中で読み終えたのを覚えています。

 

(ここからはネタバレを含みますのでご注意ください)

 

松岡茉優演じる「ヨシカ」は経理課の事務を担当するOL。
彼女は中学生時代からの同級生である「イチ」に10年間片思いを続けているのだが、彼女の同期である「二」に突然告白されてしまう。
恋愛経験皆無のヨシカは二つの恋に悩み、はちゃめちゃな嘘をついて爆走し続ける。
しかし、同窓会で再会したイチに名前も覚えられていないことを知ってしまったヨシカは、会社にも友人にも妊娠したからと嘘をつき、二に別れを告げ、自宅へ引きこもってしまう。
引きこもっている間、自分を心配してくれる人は唯一の友人だけでヨシカは現実と向き合うことを決意する。

 

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いやあ、あらすじを書きながら思い出してニヤニヤしてしまいます。これ。

まず最初に声を大にして言いたい!松岡茉優さんをヨシカにしてくれてありがとう!

原作を知っている場合、想像していたものと実際の映像が違ったりするのですが、この作品は見事にイメージ通り、想像以上で、ストーリーが進んでいくのとページをめくる感覚が同じでした。

ぶっ飛んでんなあって感じのヨシカの行動って、実は現代社会のしがらみに悩む20代にはぶっ刺さるなんとも言えない感情の行き着く先だったりするんじゃないかなと思います。

特に、ヨシカが妊娠したと嘘をついて会社を休み、自宅に引きこもっているシーンがなんかすごく良かったです。

はちゃめちゃなことを言って会社を出てきたにも関わらず、会社からはなにも連絡がこない。
「名前なんだっけ?」とヨシカに尋ねたイチからもなにも音沙汰がない。
そして、ヨシカにぞっこんだと思っていた二からでさえ何もない。
辛いというより、何だか拍子抜けしちゃいますよね。
私は何に、誰に、必死になってたんだろうって。
昼間はユーチューブ観て、ゴロゴロして、お腹が空いたらカップ麺すすって、気づいたら何事もなく一日が終わってる。
それに気づいた時のヨシカの表情が全てを表してるんですよね。
自分がいなくても社会は何の支障もなく回り続けるし、携わっていた業務だって滞りなく進む。
自分に思いを寄せていた人でさえ、あっさり離れて行く。

無常だけれど確かに続く日々の生活に大声出して叫びたくなるとき、毎日ちゃんと生きてればあるよなって。

自分の領域に侵入されることにただ震えてたイチと、相手の領域に怖がらず踏み込んでいく二。極端な二人の間で揺れながらも、傍観者をやめたヨシカはえらい。

自分の人生ですからね、いつまでも主役で居続けたいですね。

 

それでは、おやすみなさい。

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